赤ら顔の治療、皮膚科で何ができる?塗り薬・レーザーを皮膚科専門医が解説

読了目安 約8分 監修:下方 征 医師(皮膚科専門医)

頬や鼻のまわりの赤みが引かない。気温差やお酒ですぐに顔が赤くなる。こうした「赤ら顔」は、化粧品やスキンケアだけで改善させるのは難しいです。赤ら顔は原因によって合う治療が変わるため、まず皮膚科で原因を見極めるのが近道です。

この記事では、赤ら顔の主な原因と、皮膚科でできる治療(保険診療の塗り薬などと、自由診療のレーザー・光治療)の違いと選び方を、皮膚科専門医・下方 征院長(渋谷スクランブル皮膚科)の監修のもとで解説します。

この記事の結論
  • ・赤ら顔は病名ではなく、顔の赤みが続いている「状態」のことです
  • ・主な原因は、酒さ・毛細血管拡張症・ニキビ跡の赤みの3つです
  • ・ブツブツや膿を伴う酒さは、保険診療の塗り薬などでの治療が中心です
  • ・赤みや広がった血管には、自由診療のVビームやルメッカが選択肢になります
  • ・原因によって合う治療が変わるため、まずは診察で赤みの原因を確かめることから始めましょう
目次
  1. 赤ら顔は「病名」ではなく状態。原因によって治療が変わる
  2. 赤ら顔の主な3つの原因(酒さ・毛細血管拡張症・ニキビ跡の赤み)
  3. 保険診療でできる治療:酒さの塗り薬
  4. 赤ら顔のレーザー治療は?Vビームとルメッカの違い(自由診療)
  5. まとめ:赤ら顔の治療は、原因を確かめるところから
  6. よくある質問
この記事の監修者
監修医師 下方 征

下方 征しもかた ただし

日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医/渋谷スクランブル皮膚科 院長

経歴をみる

2004年に医師免許取得後、東京医科大学病院皮膚科に入局。同大学病院にて助教を務めるなど、10年以上にわたり大学病院で皮膚科の診療・研究・教育に従事。八王子医療センターでの地域中核病院勤務を経て、2022年に渋谷スクランブル皮膚科を開院。一般皮膚科のみならず美容皮膚科領域においても学術的根拠に基づいた診療を行っている。

01 赤ら顔は「病名」ではなく状態。原因によって治療が変わる

赤ら顔は病名ではなく、顔の赤みが続いている「状態」を指す言葉です。同じように見える赤みでも、酒さ(しゅさ)・毛細血管拡張症・ニキビ跡の赤みなど原因はさまざまで、原因によって合う治療が変わります。

見た目だけで原因を見分けるのは難しいため、まずは診察で確かめることが大切です。渋谷スクランブル皮膚科では、皮膚科専門医が在籍しており、原因を見極めたうえで、保険診療でのお薬か、自由診療のお薬・Vビーム・ルメッカかをご提案しています。

下方医師
下方医師
当院にいらっしゃる患者様からは、「ニキビだと思って市販薬を使っていたけれど、赤みが引かない」というご相談をよく伺います。診察すると、酒さや細い血管の広がりが原因のこともあります。

02 赤ら顔の主な3つの原因(酒さ・毛細血管拡張症・ニキビ跡の赤み)

赤ら顔の主な原因は、酒さ・毛細血管拡張症・ニキビ跡の赤み(炎症後紅斑)の3つです。ご自身の赤みに近いものを、左の列から探してみてください。

赤みの様子考えられる原因主な治療当院での診療区分
頬や鼻の赤み・ほてりが続く酒さ(赤みが中心)Vビーム・ルメッカ自由診療
ニキビに似たブツブツや膿が出る酒さ(ブツブツが中心)塗り薬保険診療
鼻の横などに細い血管が透けて見える毛細血管拡張症Vビーム自由診療
ニキビ跡に赤みが残るニキビ跡の赤みVビーム自由診療

酒さは、中高年に多い慢性の病気で、赤みが中心のタイプと、ニキビに似たブツブツが出るタイプがあります。ニキビ跡の赤みは、数か月で自然に薄くなることもあります。

ニキビと酒さの見分け方は、ニキビ(一般皮膚科)のページでも解説しています。

どの原因にあたるかは、最終的に診察で医師が判断します。気になる赤みがある方は、渋谷スクランブル皮膚科へお気軽にご相談ください。

▶ 赤ら顔のご相談・WEB予約(一般皮膚科・保険診療)

▶ VビームのWEB予約(24時間受付)

03 保険診療でできる治療:酒さの塗り薬

ブツブツや膿が出るタイプの酒さは、保険診療の塗り薬が治療の中心です。

日本皮膚科学会のガイドライン(2023年版)で挙げられている、主な塗り薬は次のとおりです。

酒さの保険診療の塗り薬 ロゼックスゲル(メトロニダゾールゲル)

ロゼックスゲル(メトロニダゾールゲル)

酒さの治療薬として国内で承認されており、ガイドラインで強く勧められています。

酒さの保険診療の塗り薬 イオウカンフルローション

イオウカンフルローション

酒さに保険が使える塗り薬です。

このほか、抗菌薬の飲み薬(ドキシサイクリン・ミノサイクリンなど)や、アゼライン酸の塗り薬も、ガイドラインで選択肢の一つとされています。保険診療か自由診療かを含め、使うかどうかは診察で医師が判断します。

赤み・ほてりが中心のタイプには、ガイドラインで広く勧められている薬はまだなく、次の章のレーザー・光治療(自由診療)が選択肢になります(保険が使える範囲はVビームは保険適用になる?対象の病気・条件と自費との違いで解説)。

04 赤ら顔のレーザー治療は?Vビームとルメッカの違い(自由診療)

赤み・ほてりが中心の酒さや毛細血管の拡張、長く残るニキビ跡の赤みには、レーザー・光治療が選択肢になります。渋谷スクランブル皮膚科では、パルス色素レーザーの「Vビーム」と、IPL(光治療)の「ルメッカ」を、赤ら顔の治療ではいずれも自由診療で行っています。なお、保険の対象となる病気と診断された場合は、保険でVビームを照射します。

Vビームルメッカ
治療の種類レーザー(波長595nm)光治療(IPL・波長500〜600nm)
反応する色血液の赤い色血液の赤い色と、シミのもとの茶色
向いている赤みニキビ跡の赤み・鼻の横の細い血管・頬の赤み赤ら顔(シミ・そばかすも気になる方)
治療間隔2週間に1度診察でご案内します
料金Vフェイシャル全顔 初回10,000円〜初回15,000円〜

自費のVビームは、2週間に1回という細かい間隔で照射でき、より早く、しっかりと治療を進められます。自費だからといって、保険診療の10割負担の金額になるわけではなく、皆様が受けやすいよう、続けやすい価格で提供しています。

看護師が照射する「Vフェイシャル」と、医師が照射する「Vビーム」も、赤みの状態やご希望に合わせて柔軟に選べ、治療の途中でプランを変えることもできます。

どちらが合うかは、赤みの原因や範囲、ほかに気になる肌悩みによって変わります。診察でご相談ください。

Vビームの仕組みや治療の流れは、当院の皮膚科医が解説したYouTube動画でもご覧いただけます。

レーザー・光治療のリスクと治療を受けられない方

Vビームの主な副作用

  • ・痛み:照射時に輪ゴムで弾かれるような痛み
  • ・赤み:照射後に出て、3日程でうすくなります(医師が照射するVビームでは2〜3日、赤みとむくみが出る場合があります)
  • ・むくみ・軽度の盛り上がり:2日程続くことがあります
  • ・内出血(紫斑):2週間程で引いていきます(Vビーム後の紫斑について)

渋谷スクランブル皮膚科では、原則として紫斑が出ない強さで照射しています。紫斑が気になる方は、診察時にお気軽にお伝えください。

ルメッカの主な副作用

  • ・痛み:照射時に輪ゴムで弾かれるような痛み
  • ・赤み:照射後、一時的に出ることがあります
  • ・色素沈着:まれに起こり、2〜3ヵ月で自然に薄くなることが多いとされます

※期間はいずれも目安です。

照射できない・相談が必要な方

  • ・妊娠中・授乳中の方
  • ・肌に炎症や傷がある方
  • ・日焼け直後の方
  • ・光過敏症の方
  • ・アトピー性皮膚炎などの持病がある方(ルメッカ)

施術当日は、飲酒・運動・湯船につかることを控え、施術の前後は紫外線対策を心がけてください。気になる症状が出た場合は、早めに当院へご相談ください。

05 まとめ:赤ら顔の治療は、原因を確かめるところから

赤ら顔は、酒さ・毛細血管拡張症・ニキビ跡の赤みなど、原因によって合う治療が変わります。ブツブツや膿が出る酒さには保険診療の塗り薬、赤みや広がった血管には自由診療のVビーム・ルメッカが選択肢になります。

見た目だけで原因を見分けるのは難しいため、まずは診察で赤みの原因を確かめるところから始めましょう。渋谷スクランブル皮膚科では、皮膚科専門医が原因を見極めたうえで、保険診療と自由診療の両方から治療をご提案します。

Q&A よくある質問

Q.赤ら顔の治療で保険が使えるのはどんな場合ですか?

酒さと診断された場合は、ロゼックスゲル(メトロニダゾールゲル)などの塗り薬が保険で使えます。一方、赤ら顔や、鼻の周り・頬などの部分的な毛細血管拡張症に対するレーザー治療には、現在は保険が使えず、渋谷スクランブル皮膚科のVビーム・ルメッカは自由診療です。詳しくはVビームは保険適用になる?対象の病気・条件と自費との違いで解説しています。

Q.赤ら顔にレーザーは何回必要ですか?

Vビームの場合、治療は約2週間に1度で、まずは3回程度から始めてみてください。そのくらいで変化を実感される方が多く、継続の目安は5〜10回です。効果には個人差があります。必要な回数は赤みの原因や程度によって異なるため、治療計画は診察でご相談ください。

Q.市販薬やスキンケアだけで赤ら顔は良くなりますか?

遮光や低刺激の洗顔・保湿は、赤ら顔のケアの基本としてガイドラインでも勧められています。ただし、スキンケアだけでどこまで変化するかは原因や状態によって異なります。赤みが長く続く、ブツブツが出る、ほてりが気になるといった場合は、一度皮膚科で原因を確認することをおすすめします。

Q.赤ら顔を悪化させないために日常で気をつけることは?

酒さは、紫外線、外気温の急激な変化、刺激のある食べ物やアルコールの摂取で悪化することがあるとされています。季節を問わず日焼け止めで紫外線を防ぎ、急な温度変化を避け、刺激物や飲酒で赤みが強くなると感じる場合は量や頻度を見直しましょう。洗顔料・保湿剤は低刺激のものを選び、こすらずに使うことが大切です。

料金について:記事内の料金はすべて税込(2026年9月時点)の自由診療の料金です。保険の対象となる病気で保険診療として照射する場合は、保険の自己負担額となります。

参考文献

  1. 日本皮膚科学会 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023(日皮会誌 133(3):407-450, 2023)
  2. Mindsガイドラインライブラリ 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023
  3. 厚生労働省 令和8年度診療報酬改定について(医科点数表 J054-2 皮膚レーザー照射療法)
・未承認医薬品等に関する注意事項

本記事で紹介するルメッカ(IPL)は、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていない未承認医療機器を用いた自由診療(保険適用外)です。また、Vビームによる赤ら顔・ニキビ跡の赤みの治療も、保険適用外の自由診療です。

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