保険診療|湿疹・アトピー性皮膚炎

繰り返すかゆみに、
「良い状態を保つ」
湿疹・アトピー性皮膚炎の治療を

監修:副院長 内山 真樹 医師
(日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医)

湿疹・アトピー性皮膚炎の治療は、この数年で大きく進化しました。渋谷スクランブル皮膚科には日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医が在籍し、塗り薬とスキンケアの基本から生物学的製剤やJAK阻害薬などの新しい治療薬まで、症状の重さに合わせた治療を保険診療でご提案します。

※担当医は診療日により異なります。

こんなときは、ぜひご相談ください

「薬がなくなったので、同じ薬を出してほしい」

「つい塗るのをやめてしまって、悪化を繰り返している」

「仕事が忙しいから、通いやすい場所で治療を続けたい」

「何年も治療しているのに、なかなか良くならない」

どれかひとつでも当てはまれば、それだけで受診の理由になります。どうぞお気軽にご相談ください。

※当院は中高生以上・大人の方の湿疹・アトピー治療を中心に診療しています。薬剤によっては、年齢などの条件により使用できない場合があります。

当院の湿疹・アトピー治療、
3つの特徴

渋谷スクランブル皮膚科では、抗炎症外用薬4種類から生物学的製剤3剤・JAK阻害薬3剤まで、ガイドラインに沿った治療を保険診療で行っています。

01

塗り薬から新薬まで、
症状に合わせた幅広い選択肢

塗り薬・飲み薬・光線療法に加え、生物学的製剤やJAK阻害薬などの新しい治療薬まで、重症度に応じた治療を保険診療でご用意しています。

02

「治ったら終わり」にしない、
再発リスクを抑えるプロアクティブ療法

良くなった後も週数回の塗り薬と保湿を続け、「悪化してから治す」の繰り返しではなく、良い状態を保つことを目指します。

03

アレルギー検査で、
悪化の要因を探って対策

血液検査でアレルギーの有無を調べ、「何が湿疹を悪化させているのか」の手がかりを探した上で、悪化要因への対策まで行います。

湿疹・アトピー性皮膚炎の
治療の基本とは?

湿疹・アトピー性皮膚炎の治療は、①塗り薬で炎症を抑える、②保湿で皮膚のバリア機能を守る——この2つが土台です。渋谷スクランブル皮膚科では、良くなった後も再発リスクを抑える治療の継続を基本方針としています。

今の状態から選ぶ

今、炎症・かゆみ
がある
→炎症を抑える塗り薬 + かゆみ止めの飲み薬
良くなった後→週数回の塗り薬 + 保湿で再発予防を目指す
それでも
良くならない
→新しい治療薬(注射・飲み薬)へ
炎症を抑える塗り薬

炎症を抑える塗り薬

→ 赤み・かゆみが今ある方の、治療の中心になる薬

ステロイド外用薬/プロトピック/コレクチム/モイゼルト

● 症状と部位に合わせて強さ・剤型を選択。顔やまぶたにも使い分け可能

● 自己判断でやめると再発しやすい。やめ方まで診察でご案内

+ 使い方をくわしくみる

1日1〜2回、湿疹のある部位に塗布します。ステロイド以外にも作用の異なる塗り薬が揃っており、症状が落ち着いた後の維持期にも使い分けます。

スキンケア・保湿剤

スキンケア・保湿剤

→ すべての方の土台。再発予防のために大切

ヘパリン類似物質/白色ワセリン など

● 乾燥はバリア機能低下→悪化のもと。毎日の保湿が治療の一部

● 続けられる使用感が最優先。冬は軟膏、汗をかく夏はローション

+ 選び方をくわしくみる

水分を補うタイプ(ヘパリン類似物質など)と、蒸発を防ぐタイプ(白色ワセリンなど)があります。季節・使い心地に合わせて診察で一緒に選びます。

かゆみを抑える飲み薬

かゆみを抑える飲み薬

→ かゆみで眠れない・掻いて悪化してしまう方に

抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬

● 塗り薬と併用して、かゆみ→掻く→悪化の悪循環を断ち切ることを目指す

● 効果の強さ・眠気の出にくさなど、生活に合わせて選択

+ くわしくみる

かゆみで眠れない、掻いてしまって悪化する——そんなときに塗り薬と併用します。診察でお薬の種類を調整します。

光線療法(エキシマライト)

光線療法(エキシマライト)

→ 塗り薬だけでは治りにくい、しつこい湿疹に

● 気になる部位にピンポイントで照射

● 照射部位に赤みなどが生じる場合があります。適応は診察でご相談ください

※記載の医薬品名は、当院で行う治療内容のご説明のためのもので、医薬品の広告を目的とするものではありません。処方の可否は診察により医師が判断します。すべて国内で承認された保険適用の医薬品です。※治療の効果や副作用の現れ方には個人差があります。

塗り薬で良くならない場合は
どうする?

基本治療でも中等症〜重症の症状が続く場合は、注射薬(生物学的製剤)や飲み薬(JAK阻害薬)が次の選択肢になります。症状の改善が期待できる治療ですが、効果の現れ方には個人差があります。

参考:日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」

注射の治療薬(生物学的製剤)

注射の治療薬(生物学的製剤)

→ 塗り薬で良くならない、中等症〜重症の方に

デュピクセント/ミチーガ/アドトラーザ

● 2〜4週間に1回の注射。薬剤によっては自宅での自己注射も可能です

● 注射部位の反応・結膜炎などの副作用は診察で経過確認

+ 治療の流れをくわしくみる

アトピーの炎症やかゆみに関わる物質をピンポイントで抑える注射薬です。費用については、高額療養費制度など公的制度のご案内も行っています(適用の可否は個別に異なります)。

飲み薬の治療薬(JAK阻害薬)

飲み薬の治療薬(JAK阻害薬)

→ 注射に抵抗がある方の、飲み薬という選択肢

リンヴォック/サイバインコ/オルミエント

● 1日1回の内服で炎症のシグナルを抑える

● 重篤な感染症などの副作用が報告されており、投与前後に血液検査などで確認

+ くわしくみる

投与前と投与中に血液検査などを行い、経過を丁寧に確認します。年齢や既往歴により使用できない場合があります。

どの治療が合うかは、症状・年齢・生活スタイルによって異なります。診察でご相談の上、一人ひとりに合った治療をご提案します。※治療の効果や副作用の現れ方には個人差があります。※記載の医薬品名は、当院で行う治療内容のご説明のためのもので、医薬品の広告を目的とするものではありません。処方の可否は診察により医師が判断します。すべて国内で承認された保険適用の医薬品です。

アレルギー採血検査で
分かること

1回の採血で、食べ物・花粉・ダニ・ペットなどへのアレルギー反応(感作)の有無と、湿疹の重症度の指標を調べられます。悪化要因の手がかりは、対策や治療方針の大切な材料になります。

何に反応しやすい体質かが分かる

食べ物・花粉・ハウスダスト・ダニ・カビ・ペット(イヌ、ネコ)・ラテックスなどへのアレルギーを1回の採血で調べられます。※保険診療では一度に検査できる項目数に上限があるため、検査項目は症状に合わせて医師が選定します。

今の重症度を数値で確認できる

好酸球・TARC・総IgEなど、湿疹・アトピー性皮膚炎で上昇しやすい項目を測定。治療の効果判定にも役立ちます。

いつでも受けられる

採血によるアレルギー検査は時季を問わず受けていただけます。金属アレルギーが疑われる方にはパッチテスト(時季限定)も行っています。

大人になってから初めて発症する方も少なくありません。「ずっと湿疹を繰り返している」という方は、一度検査を受けてみることをお勧めします。

繰り返す湿疹・かゆみ、
まずは診察でご相談ください。

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初診の方もWEBからご予約いただけます

湿疹・皮膚炎には、
どんな種類がある?

湿疹(しっしん)とは、皮膚に赤みやブツブツ(丘疹)、小さな水ぶくれ、ジクジク、かさぶた、カサカサとした皮むけなどが、かゆみを伴って現れる状態のことで、「皮膚炎」とも呼ばれます。

原因によって、主に次のような種類に分けられます。こうした湿疹・皮膚炎は、渋谷スクランブル皮膚科で幅広く診療しています。実際には1つとは限らず、同じ方にいくつかの湿疹が混在したり、時期によって変化したりすることも多くあります。

01アトピー性皮膚炎

かゆみのある湿疹を、良くなったり悪くなったりと慢性的に繰り返す病気です。アレルギーを起こしやすい体質(アトピー素因)と皮膚のバリア機能の低下が背景にあり、顔・耳・首・肘や膝の内側などに左右対称に現れやすいのが特徴です。

02かぶれ(接触皮膚炎)

刺激の強いものや、アレルギーの原因になるものが皮膚に触れることで起こる湿疹です。ふつうは触れた部位だけに現れますが、まれに全身へ広がることもあります。

03脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)

皮脂の分泌が盛んな部位(頭皮や顔——特に眉・眉間・鼻のまわり——胸、背中、わき)に、赤みとフケのような皮むけがみられます。皮脂を好むマラセチアというカビ(真菌)が炎症に関わっています。

04乾燥肌・皮脂欠乏性湿疹(ひしけつぼうせいしっしん)

皮膚の水分が保てなくなり、カサカサ・粉ふきの状態になるのが乾燥肌(乾皮症)です。掻き壊しなどの刺激で赤みやかゆみを伴う炎症が加わると、皮脂欠乏性湿疹と呼ばれる状態になります。

05異汗性湿疹・汗疱(いかんせいしっしん・かんぽう)

手足の指の側面から手のひら・足のうらにかけて、小さな水ぶくれができる病気が汗疱です。水ぶくれに加えて、赤みや皮むけなどの湿疹の変化がはっきりしているものを異汗性湿疹と呼びます。

06手湿疹

いわゆる「手あれ」です。水仕事や頻繁な手洗い・消毒など、繰り返す刺激で生じます。乾燥・赤み・水ぶくれ・ひび割れがみられ、ひどくなると爪の変形を伴うこともあります。

07慢性単純性苔癬(まんせいたんじゅんせいたいせん)

慢性化した湿疹のひとつです。衣類のこすれなどの刺激が続くことで、首の後ろなどの皮膚が厚くゴワゴワになり、かゆみを伴います。

08乳児湿疹

乳児期のお子様にみられる湿疹の総称です。生後まもなくの脂漏性皮膚炎やオムツかぶれなどが含まれ、多くは成長とともに落ち着きますが、長引く場合はアトピー性皮膚炎や食物アレルギーが背景にあることもあります。

09顔面単純性粃糠疹(がんめんたんじゅんせいひこうしん)

いわゆる「はたけ」です。学童期のお子様の顔などに、カサカサした色抜けのような円形に近い斑がみられます。多くは時間の経過とともに落ち着いていくとされています。

10貨幣状湿疹(かへいじょうしっしん)

コイン(貨幣)のような円形の赤い斑ができ、まわりにブツブツやジクジクを伴うことの多い湿疹です。すね・腰・おしり・背中などにみられ、虫刺されや乾燥肌の悪化がきっかけになることもあります。

11眼瞼炎(がんけんえん)

目のまわりに起こる炎症です。点眼薬や化粧品によるかぶれ、アトピー性皮膚炎、花粉症などが原因となる湿疹のタイプと、細菌・ウイルスの感染によるタイプに大きく分けられます。

12花粉症皮膚炎

スギやブタクサなどの花粉の時期に、目や鼻のまわりを中心として、かゆみのある赤みやカサつきが現れる皮膚炎です。肌のバリア機能が低下していると、顔以外に生じることもあります。

13うっ滞性皮膚炎

足の静脈の血流が滞ることで、すね(膝から下)にむくみとともに赤み・カサつき・色素沈着などが現れる病気です。長時間の立ち仕事などで悪化することがあります。

14自家感作性皮膚炎(じかかんさせいひふえん)

体のどこかにあった湿疹が急に悪化したことをきっかけに、アレルギー反応が広がり、かゆみのある赤いブツブツや水ぶくれが全身に現れる状態です。貨幣状湿疹やかぶれなどが元になることが多いとされます。

湿疹とまぎらわしい・関連の深い状態

15虫刺され・蜂刺され

蚊・ブヨ・ダニ・蜂などに刺されたことへの反応で、赤み・腫れ・かゆみを生じます。体質や虫の種類によっては、強く腫れたり水ぶくれになったりすることもあります。とくに蜂に刺された場合は、まれに息苦しさ・めまい・全身のじんましんなどの全身症状(アナフィラキシー)が起こることがあり、その際はただちに救急の受診が必要です。

16痒疹(ようしん)

強いかゆみのある、しこりのようなブツブツが繰り返しみられる状態です。虫刺されやアトピー性皮膚炎に伴って生じることもあります。

17かゆみ・皮膚そう痒症(ひふそうようしょう)

見た目には湿疹がないのに、かゆみだけが続く状態です。皮膚の乾燥のほか、内科の病気が関係していることもあります。

同じ方でも、目のまわりには花粉症皮膚炎、手には手湿疹、すねには貨幣状湿疹——というように、複数の湿疹が混在することはめずらしくありません。種類や部位によって適した治療が異なるため、見た目だけでの自己判断はおすすめできません。渋谷スクランブル皮膚科では、医師が皮膚の状態を確認したうえで、お一人おひとりの症状に合った治療をご提案します。気になる湿疹が続くときは、どうぞ診察でご相談ください。

※当院は中高生以上・大人の方の診療を中心としています。乳児・小児の湿疹については、受診前に対応可否をお問い合わせください。

よくある質問

Q.湿疹・アトピー性皮膚炎とはどのような病気ですか?

アレルギーを起こしやすい体質(アトピー素因)を背景に、皮膚のバリア機能が低下し、湿疹・かゆみを繰り返す病気です。乳幼児期に発症することが多いですが、大人になってから初めて発症する方もいます。

Q.ステロイドの塗り薬で肌が黒くなりませんか?

肌が黒ずむ主な原因は、湿疹の炎症が続いた後に生じる色素沈着(炎症後色素沈着)とされています。炎症を適切に抑えることで、色素沈着の軽減が期待できます。外用薬にも長期間・不適切な使用で皮膚が薄くなるなどの副作用が生じる場合があるため、使い方・やめ方は診察で丁寧にご説明します。

Q.注射や新しい飲み薬は、どんな人が対象ですか?

塗り薬などの基本治療を行っても中等症〜重症の症状が続く方が対象です。診察で確認した上で、症状に合った薬剤をご提案します。

Q.アレルギー検査はいつでも受けられますか?

採血によるアレルギー検査はいつでも可能です。金属アレルギーを調べるパッチテストは行える時季が限られますので、一度ご相談ください。

Q.湿疹・皮膚炎にはどんな種類がありますか?

アトピー性皮膚炎、かぶれ(接触皮膚炎)、脂漏性皮膚炎、乾燥肌・皮脂欠乏性湿疹、汗疱、手湿疹、貨幣状湿疹など、原因によって多くの種類に分けられます。このページの「湿疹・皮膚炎の種類」で、湿疹とまぎらわしい状態も含めた17項目をご紹介しています。見た目が似ていても原因や治療は異なるため、気になる症状は診察でご相談ください。当院には日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医が在籍しています。

このページの監修医

副院長 内山 真樹

副院長

内山 真樹

日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
医学博士

山形大学医学部卒業。新座志木中央総合病院皮膚科部長、東京医科大学病院皮膚科兼任講師を経て現職。アトピー性皮膚炎や円形脱毛症の診療を専門とし、生物学的製剤を用いた治療に長年携わっている。

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「もうこういう体質だから」と諦める必要はありません。今の症状と生活に合わせた治療で、良い状態を保つことを一緒に目指しましょう。

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