プルリアルとリジュランの違いを徹底比較|皮膚科専門医が解説

読了目安 約8分 監修:下方 征 医師(皮膚科専門医)

プルリアルとリジュランは、どちらもサーモン由来のPN(ポリヌクレオチド)を用いた肌育注射ですが、違いは「製剤の構成」にあります。リジュランはPNを主体とするのに対し、プルリアル デンシファイはPNに非架橋ヒアルロン酸とマンニトールを組み合わせた複合設計です。

本記事では両者の共通点と違いを、事実ベースで比較して解説します。

この記事の結論
  • プルリアルとリジュランは、どちらもサーモン由来のPN(ポリヌクレオチド)を用いた肌育注射(スキンブースター)
  • リジュランはPNを主体とした製剤、プルリアル デンシファイはPN+非架橋ヒアルロン酸+マンニトールの複合設計
  • 効果の優劣を断定できる比較データは限られており、「優劣」ではなく「設計の違い」として理解するのが適切
  • 複数回の施術が前提となることが多く、国内未承認の医薬品等を用いた自由診療である点は両者共通
  • どちらが適しているかは肌状態・目的により異なるため、皮膚科専門医の診察で相談するのがおすすめ

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目次
  1. 結論:プルリアルとリジュランの違いは「製剤の構成」にある
  2. 共通点:PN(ポリヌクレオチド)による「肌育」という考え方
  3. 違い①成分構成:PN主体か、PN+ヒアルロン酸+マンニトールの複合か
  4. 違い②製剤ラインナップの広がり
  5. プルリアルとリジュランはどちらが向いている?
  6. 当院がプルリアル デンシファイを採用している理由
  7. プルリアルの料金・施術概要(渋谷スクランブル皮膚科)
この記事の監修者
監修医師 下方 征

下方 征しもかた ただし

日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医/渋谷スクランブル皮膚科 院長

経歴をみる

2004年に医師免許取得後、東京医科大学病院皮膚科に入局。同大学病院にて助教を務めるなど、10年以上にわたり大学病院レベルの皮膚科診療・研究・教育に従事。八王子医療センターでの地域中核病院勤務を経て、2022年に渋谷スクランブル皮膚科を開院。一般皮膚科のみならず美容皮膚科領域においても学術的根拠に基づいた診療を行っている。

01 結論:プルリアルとリジュランの違いは「製剤の構成」にある

プルリアルとリジュランは、いずれもサーモン(鮭)由来のPN(ポリヌクレオチド)を用いた注入治療です。そのため「まったく別物」ではなく、むしろ考え方の近い製剤同士といえます。違いを正しく理解するポイントは、「PNに何を組み合わせた設計か」という製剤構成の視点です。

まずは両者の概要を表で整理します。

項目リジュランプルリアル デンシファイ
主成分PN(ポリヌクレオチド)を主体PN+非架橋ヒアルロン酸+マンニトール
PNの由来サーモン由来サーモン由来
メーカーPharmaResearch社(韓国)MD Skin Solutions SARL(ルクセンブルク)
分類肌育注射(スキンブースター)肌育注射(スキンブースター)
国内承認未承認(自由診療)未承認(自由診療)

※両製剤とも国内では医薬品医療機器等法上の承認を受けていない未承認医薬品等であり、自由診療(保険適用外)として提供されています。詳細は記事末尾の注意事項をご確認ください。当院では、いずれの製剤についても入手経路やリスクを施術前にご説明し、ご納得いただいたうえで治療を進めていますので、ご不明な点は遠慮なくお尋ねください。

02 共通点:PN(ポリヌクレオチド)による「肌育」という考え方

PN(ポリヌクレオチド)とは、DNAに由来する高分子の成分で、プルリアルもリジュランもサーモン由来のPNを用いています。どちらも、シワを物理的に持ち上げる従来のヒアルロン酸注入とは目的が異なり、肌の土台である真皮のコンディションに働きかける「肌育注射(スキンブースター)」に分類されます。

進め方にも共通点があります。肌育注射はどちらも1回で完結させるというより、間隔をあけながら複数回行い、肌の状態を確認しつつ段階的に整えていくのが一般的です。即効性のある「シワ取り」ではなく、肌のコンディションづくりを目的とした治療だと理解しておくと、両者の位置づけが分かりやすくなります。

期待される変化としては、ハリ・弾力感、うるおい、キメ・毛穴、透明感などが挙げられますが、いずれも効果の現れ方には個人差があります。エビデンスとしては、目元の若返りにおいてPN注入とヒアルロン酸注入を比較したRCT(split-face試験)で皮膚弾力・水分量の改善が報告されているほか、2025年のシステマティックレビューでは、PN治療は概ね忍容性が高く有望とされる一方、質の高い研究の蓄積が今後の課題とも整理されています。

PN系以外も含めた肌育注射の全体像は肌育注射(医師による手打ち)とは?種類・効果・選び方で解説しています。

03 違い①成分構成:PN主体か、PN+ヒアルロン酸+マンニトールの複合か

もっとも大きな違いは成分構成です。リジュランがPNを主体とした製剤であるのに対し、プルリアル デンシファイはPNに2つの成分を組み合わせた複合設計になっています。

  • リジュラン: PN(ポリヌクレオチド)を主体としたシンプルな構成。
  • プルリアル デンシファイ: PNに加えて、非架橋ヒアルロン酸とマンニトールを配合した複合構成。
リジュランとプルリアルの成分構成イメージ

非架橋ヒアルロン酸とは、シワを持ち上げる目的で使われる「架橋(かきょう)」加工をしていないタイプのヒアルロン酸で、うるおいを与えながら肌になじみやすいとされています。マンニトールは抗酸化作用が報告されている成分で、製剤の安定化を目的に配合されています。

重要なのは、これは「どちらが優れているか」ではなく、設計思想の違いだという点です。

下方医師
下方医師
カウンセリングでも「リジュランとどちらがいいですか?」というご質問はとても多いです。成分表だけで優劣は判断できないので、設計の違いを理解したうえで、ご自身の肌状態や目的に合うかを診察で一緒に確認しましょう。

04 違い②製剤ラインナップの広がり

製剤ラインナップの考え方にも違いがあります。リジュランはPharmaResearch社から目的に応じた複数のラインが展開されているとされています(本記事では他社製品のため名称の詳細には立ち入りません)。

一方プルリアルの肌育注射ラインには、顔全体の土台づくりを目的とした「デンシファイ」と、目もとなど皮膚が薄く繊細な部位向けに設計されたとされる「シルク」の2種類があります。部位や悩みに応じて製剤を考えられるのがプルリアルの特徴のひとつです。

当院でのシルクの取り扱いはカウンセリングでご案内しています。

製剤選びでは、ラインナップの広さそのものよりも、「自分の悩み・部位に合った設計の製剤があるか」という視点が大切です。名称や種類の多さに迷ったときは、カウンセリングで悩みを整理するところから始めてみてください。

05 プルリアルとリジュランはどちらが向いている?

「結局どっちがいいの?」と聞かれることが多いのですが、両者の効果を直接比較した質の高いデータは現時点で限られており、優劣を断定することはできません。肌状態・目的・部位によって適応の考え方が異なるため、最終的には診察での判断が必要です。

そのうえで、次のような方はカウンセリングでプルリアル デンシファイをご相談いただく価値があると考えています。

  • ハリ・弾力感の低下が気になる方: 肌の土台(真皮)のコンディションから整えたい方。
  • うるおい不足・キメや毛穴も同時に気になる方: 非架橋ヒアルロン酸を含む複合設計に関心がある方。
  • 顔以外の部位も視野に入れたい方: 首・デコルテ・手の甲なども適応部位に含まれます(目の際・口の際を除く)。

なお、どちらを選ぶ場合でも、効果の現れ方には個人差があること、複数回の施術が前提となることが多いこと、国内未承認の医薬品等を用いた自由診療であることは共通の注意点です。

どちらが適しているかは肌状態・ご希望により異なるため、診察でご相談ください。

06 当院がプルリアル デンシファイを採用している理由

渋谷スクランブル皮膚科がプルリアル デンシファイを採用しているのは、次の事実に基づく判断からです。

  • 皮膚科専門医による診療: 経験豊富な日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医が診察を担当し、美容皮膚科領域でも学術的根拠に基づいた診療を行っています。
  • 医師による手打ちで注入すること: 水光注射のような機械打ちではなく、医師が肌の状態を確認しながら1か所ずつ注入します。製剤を十分量しっかり届けながら、部位ごとに注入量を細かく調整できます。
  • ダウンタイムに配慮した注入深度: 当院では真皮と皮下の境界の深さを狙って注入するため、注入直後のぼこぼことした膨らみ(膨疹)が長く残りにくく、ダウンタイムを抑えることが期待できます(個人差があります)。
  • 複合設計の製剤であること: PN+非架橋ヒアルロン酸+マンニトールという構成で、肌の土台とうるおいの両面からのアプローチが期待できます。
  • メーカーの背景: MD Skin Solutions SARL(ルクセンブルク)は1999年創業で、製剤は欧州CEマークを取得し、欧州を中心に使用されています。
プルリアル デンシファイの製剤写真
下方医師
下方医師
当院では「施術ありき」のご提案はしません。診察の結果、別の治療のほうが適していると判断した場合には、その旨を率直にお伝えしています。比較で迷っている段階でも、お気軽にご相談ください。

07 プルリアルの料金・施術概要(渋谷スクランブル皮膚科)

当院のプルリアル デンシファイの料金は以下のとおりです。いずれも医師による手打ち注入の料金です。自由診療(保険適用外)・税込表示です。

メニュー料金(税込)
顔全体 1回126,000円
顔全体 3回コース340,200円(1回あたり113,400円)
頬 1回70,000円
頬 3回コース189,000円

施術は注入のみ(メス不使用)で、約4週間間隔×3回程度が目安です。麻酔などのオプションは別途費用がかかります。注入治療に共通するリスクとして、内出血・腫れ・赤み・痛み・かゆみが生じることがあり、まれにしこり・色素沈着・感染・アレルギー反応が起こる可能性があります。

経過には個人差があります。施術内容の詳細はプルリアル デンシファイのLPをご覧ください。

当院では、診察・カウンセリングで適応とリスクをご説明し、ご納得いただいたうえで施術を行います。施術後に気になる症状があった場合のご相談窓口もご案内していますので、初めての方もまずはお気軽にご相談ください。

Q&A よくある質問

Q.リジュランからプルリアルに切り替えることはできますか?

他のPN製剤からの切り替えをご希望される場合は、前回の施術時期や肌の状態によって適切なタイミングの判断が異なります。自己判断で進めず、これまでの施術歴をお伝えいただいたうえで、診察でご相談ください。

Q.プルリアルとリジュランは同時に受けられますか?

併用の可否や順序は、肌状態・施術部位・目的によって判断が分かれます。製剤同士の組み合わせは医学的な見極めが必要なため、自己判断せず医師の診察でご相談ください。

Q.プルリアルとリジュランはどちらが痛いですか?

どちらも注入治療のため、注入時にチクッとした痛みを感じることがありますが、痛みの感じ方には個人差があり、優劣をつけられるものではありません。当院では痛みが不安な方に麻酔(別途費用)をご用意しています。

Q.プルリアルとリジュランで効果の持続期間は違いますか?

両者の持続期間を直接比較した質の高いデータは、現時点では限られています。効果の現れ方や持続には個人差があり、肌状態に応じて定期的なメンテナンスをご提案するのが一般的です。詳しくは診察でご相談ください。

Q.プルリアルとリジュランはどちらも未承認医薬品ですか?

はい。どちらも国内では医薬品医療機器等法上の承認を受けていない未承認医薬品等にあたり、自由診療(保険適用外)として提供されています。当院では、入手経路や救済制度に関する注意事項を施術前にご説明しています。

参考文献

  1. Pluryal公式サイト(MD Skin Solutions SARL)
  2. Comparison of the effects of polynucleotide and hyaluronic acid fillers on periocular rejuvenation – PubMed
  3. The Effectiveness of Polynucleotides in Esthetic Medicine: A Systematic Review (J Cosmet Dermatol, 2025)
未承認医薬品等に関する注意事項

本記事で紹介するプルリアル デンシファイは、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていない未承認医薬品等を用いた自由診療(保険適用外)です。

  • ・入手経路: 当院医師の判断と責任のもと、個人輸入により入手しています。
  • ・国内の承認医薬品等の有無: 同一の成分・組成からなる国内承認医薬品等はありません。
  • ・諸外国における安全性等: 欧州CEマークを取得し欧州を中心に使用されていますが、注入治療に共通するリスク(内出血・腫れ・しこり・感染・アレルギー等)が生じる可能性があります。
  • ・救済制度: 個人輸入された未承認医薬品等は、医薬品副作用被害救済制度の対象外です。

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