Vビーム照射後の「紫斑(内出血)」ってなに?知っておきたい副作用と対策💡

youtubeなどを見て、心配されている方も多い「Vビーム後の紫斑」当院でも患者様から質問されることも多いので、ここでコラムにしっかりと解説したいと思います!

Vビームとは?

Vビーム(Vbeam)は、赤みの治療に使われるレーザーで、毛細血管拡張症、酒さ、赤ら顔、ニキビ跡の赤み、血管腫などに効果があります。安全性は高いですが、副作用として「紫斑(しはん)」が出ることがあります。

Vビーム照射直後。左頬に2箇所にうっすらとした紫斑が出ています。それ以外の赤みは、翌日にはほとんど消失しましたが、紫斑の2箇所は、10日ほど続きます。

🔴 紫斑ってどんなもの?

紫斑は、皮膚の下の毛細血管が壊れてできる一時的な内出血です。赤紫~茶色の点のようなあざが出ますが、痛みは少なく1〜2週間程度で自然に消えます。

🤔 なぜ紫斑が出るの?

Vビームは赤い色(ヘモグロビン)に反応するレーザーです。毛細血管をターゲットにしたレーザーですが、毛細血管が破壊される際に、紫斑が出ることがあります。しかし通常は紫斑が出ない強さに調整して治療を行っています。

✅ 紫斑が出たときの対策

・冷やす:当日は保冷剤などでやさしく冷却

・メイクやマスク:翌日からメイクしてカバーOK

・こすらない:洗顔・スキンケアはやさしく

・自然に消失するのを待つ:1〜2週間以内に薄くなることが多い

🙋‍♀️ 紫斑を出したくないときは?

治療前に「紫斑は避けたい」と医師に伝えてください。現在は“紫斑をギリギリ出さない出力”がトレンドです。当院でも治療効果とダウンタイムのバランスを大切にします。

🩺 医師からのひとこと

症状によっては、あえて紫斑が出る強さで照射した方が効果的なこともあります。しかし通常は紫斑が出ないレベルの照射でも十分な効果が期待できます。お仕事上、紫斑は絶対に困るなど、ご希望は遠慮なく伝えてくださいね。

📌 まとめ

・紫斑:一時的なあざ。内出血。自然に消える

・原因:レーザーの強さで毛細血管が壊れるため

・対策:冷やす・こすらない・メイクやマスクで隠す

・予防:紫斑を避けたいと医師に伝える(通常は紫斑が出ないギリギリの強さで治療を行います)